2008/10/19

水中運動での筋活動を知る [1. 筋肉と動き]

全ては筋肉からはじまる!!



さて,「運動の効果には個人差がある」ということを十分承知の上で,
またこれに関して効果の出易いタイプについてはじっくり考えていくとして,
水中運動の指導を行う上で最も重要な要素の一つである
「筋肉と動き」
について考えていくことにしましょう.

ヒトの動きは,筋肉が収縮することによってのみ起こります.
それは,心臓も内臓も同じです.
筋肉の収縮を伴わない動きは,
単に落下している時,風や波に揺られている時くらいしかないでしょう.

さて,水の特性の一つとして,空気の約800倍もの密度があることが挙げられます.
つまり,水中で運動する際には,
「浮力」と「抵抗」を受けることになります.

まずはこれが大事.

浮力は上向きの力ですが,
抵抗はあらゆる方向へ働きます.


筋肉の収縮を伴わない動きはない訳ですから,
密度の高い水中で動くときは
やはり空気中で動くのとは筋肉の収縮の様子 (大きさやパターンなど) が変化することは簡単に予想できます.

もちろんある程度解剖学的知識によって動きに対して主となる筋肉を同定することは可能ですが,
そのためには水中で動くことで"どのように変わってくるのか"をそれなりに知っておく必要がありますね.

そこで筋活動電位を導出する方法を用いて (「筋電図」といいます) 水中での動きに対する筋肉の収縮の様子を捉えるのです.
なかなか「水中で」というのは難しいものなのですが,
これからいくつか紹介していきたいと思います.

関連リンク
運動効果と個人のタイプ
水中では歩くだけで筋力が鍛えられる?
表面筋電位計測法
筋電計

by Dr.Aqua (KK)

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