2009/03/21

水中歩行の動きを観察する [3.膝関節の角度]

膝関節はクッションである


丁度写真のような踵が地面に付く瞬間,ヒトの下肢では特に膝関節が中心となって地面からの衝撃を吸収すると言われています.
水中では浮力の影響で,体重が少し軽くなる (もちろん見かけ上ですが) ので,その分,踵がつくときに地面から受ける衝撃も小さくなります.


この図,左側が陸上での歩行,右側が水中での歩行です.
で,これは何かというと,歩行中に膝関節をどれくらい曲げのばししたかという大きさを示しています.
だいたい陸上歩行で70度くらい,水中歩行で60度くらいです.
つまり,左の陸上歩行は右の水中歩行よりもたくさん膝関節を曲げのばししているということです.

このことからわかるのは,膝関節は地面から受ける衝撃を吸収するために,膝を柔軟に使っているということです.

逆に,水中では衝撃を吸収する代わりに,大きな抵抗の中身体を推進させていかなくてはいけません.ですから,膝をしっかり固定して地面からの力をできるだけ全身で使えるように,全身へ伝達できるようにしなくてはならないのだと思います.
陸上歩行と水中歩行では,ちょっと役割が違うようですね.

関連リンク
水中歩行の動きを観察する [2.足関節の角度]
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水中運動での筋活動を知る [1. 筋肉と動き]
表面筋電位計測法
筋電計

by Dr.Aqua (KK)

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