どうして海はプールより浮くのか?
遠泳実習をしていると,よく生徒から
「プールより浮く〜」
「沈まない〜」
「泳ぎやすい〜」
という声が聞かれます.
しかも決まって最初の水慣れから.
水慣れではよく安全面や救助面も考慮に入れ,
"浮き身姿勢"
と呼ばれる背浮きの姿勢を練習することがあります.
プールでは決して出来なかった浮き身姿勢
(もちろん練習すればほとんど誰もが出来るようになります)が,
海に入ると狐につままれたように"ひょいっ"と出来るのです.
これは,プールの水に比べて海の水の方が浮力が大きいからです.
純粋な水が1㎤で1gとされており,さらにそれを比重1とされています.
プールの水はもちろん多少の塩素やその他の物質がとけ込んでいますので純粋な水とはいえませんが,
それでも世間一般的には比重1としても良いくらいです.
それが海になると,さすがに水以外のものが多く含まれています.
例えば塩分だけでも約3.3~3.8%くらいが解けています (だからものすごくしょっぱいのですが.家庭で3.5%くらいの塩を溶かしてみて下さい).
ですので海の水の比重は大体1.025辺りになると言われています.
さらに,ヒトの身体は呼気状態で1.05程度,吸気状態で0.98程度と言われています.
このことから,通常呼吸している一般の成人であれば
ほとんどのヒトは"普通に"浮くことができるのです.
せっかくの"夏"ですから,
皆さんも"プール"ではなく"海"にでもいって
自然の威力を感じてみましょう.
また自分の身体に新しい発見が生まれるかもしれませんよ.
関連リンク
Aqua Noodle 〜アクアヌードル〜 [A.浮く]
東京海洋大学臨海実習
筑波大学臨海実習 (遠泳実習)-2. レポート
筑波大学臨海実習 (遠泳実習)
by Dr.Aqua (KK)
1 件のコメント:
こんにちわ、車バカです
車の知識ならあるけどPCの知識はからっきしw
ブログ初めてまだ間もないんですが、
凄く文章とかこだわってますよね、伝わってきます^^;
また遊びに来ます、これからも楽しい記事よろしくです♪
コメントを投稿