2008/08/25

水中運動で血圧が下がる訳 [1. 水圧]

とにかく入る事から!!


前回,
「海洋深層水を用いた水中運動は血圧に良い影響がある」
と書きましたが
それは決して海洋深層水だけではありません.

なぜなら,それは水圧に関係しているからです.
通常の水であると,基本的には水深1mで0.1気圧が通常の1気圧に加算され,
水深1mのプールでは足部で約1.1気圧の圧力が身体にかかることになります.
ですから,身体にかかる平均水圧はプラス55気圧程度です.

さて,これはどの程度の大きさかというと,
ヒトの収縮期血圧と拡張期血圧は,ヒトによって個人差が大きくありますが,
それぞれ,おおよそ120と75程度でしょうか.

ということは,ほぼ拡張期血圧程度の水圧が主に下肢にかかる訳で,
それが意味するところは,陸上では下肢に貯留しがちな血液が
心臓の方へ帰りやすくなるという事です.

これを静脈還流の増加と我々は呼んでいます.

これによって,心拍出量の増加,血液循環の促進等を引き起こし,
結果的に血圧に良い効果を及ぼす事に繋がります.

もしかすると,成分が多く含まれ,通常の水より密度の濃い
海洋深層水の方が効果が大きい可能性は十分あると考えられますね.

大分簡単に書きましたが,
巷では水中運動ではなく
単なる浸水だけでも効果があると言われるのは
水圧のおかげかもしれません.

関連リンク
海洋深層水


by Dr.Aqua (KK)

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