運動は健康だからやる,病気だから休むものではありません!!
前回も述べましたが
水中歩行をすると太腿の筋肉が刺激されます.
論文なんかをあさってみると
「太腿の筋肉が刺激され,推進力発揮に大きなストレスがかかるから股関節疾患の人は注意するべきだ」
と言っているものもありますが
果たしてそうなのでしょうか?
もちろん注意するに越したことはありません.
ただ,以下の5点を理由に股関節疾患の人にも非常に効果的であると考えます.
1. 重力方向のストレスから解放される
2. あらゆる方向に抵抗がかけられる
3. 股関節の可動域が無理なく拡大できる
4. 痛覚が減少する
5. 運動強度を自分の主観で決められる
股関節疾患の内容にもよりますが,基本的には重力方向のストレスから解放されることが運動中や動作中の痛みを和らげる一番の原因だと考えます.その上で動きに対する負荷をかけることができるので,筋力の増強が期待でき,股関節疾患の改善に繋がるのではないでしょうか?
また,水中ではあらゆる方向に空気の約800倍以上もの抵抗を受けることができますので,動作に関わる全ての筋をそれ相応に刺激できると考えます.つまり,補強強化も抜群ではないでしょうか?
そして,実際に現場で指導している人や水中運動を体験された人はお分かりだと思いますが,上記のことはもちろん,運動強度は各自のペースで自分の主観で決めれるところが最大のメリットだと考えます.ですので,自分の身体と相談しながら (痛みや気分など) その瞬間その瞬間で運動強度を自在に操ることができます.なので,余計な負担やストレスを被ることはほとんどないと考えます.
かくいう私も研究者の一人ですが,現場での指導を通した有意義な視点と考察が必要ではないでしょうか?
研究や実験で得られたデータだけを鵜呑みにして,簡単に「良い」とか「悪い」とか述べるべきではないのです.
実際の現場ではあらゆる可能性が考えられます.
そこまで考慮に入れてデータを解釈するのが
本当に必要なことだと思いますね.
だから私は現場で指導している指導者の皆さんを尊敬します.
次回からはしばらく股関節を中心にした水中運動を紹介して行くことにしましょう.
by Dr.Aqua (KK)
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